悪魔

「シミの改善薬」っていうのをCMで見たんだけど、私にも効くかな?

天使

それはトラネキサム酸配合の市販薬のことだと思うけど、肝斑という特殊なシミにだけよく効く成分と言われているわ 悪魔ちゃんのシミには効かないかも

悪魔

残念!どんなシミにも効くってわけじゃないんだね~

天使

トラネキサム酸は薬だし、副作用もあるの! 「なんとなく効きそう」という自己判断で適当に飲んでいい成分じゃないから気を付けて 今回は肝斑治療に用いられる「トラネキサム酸」について一緒に勉強しましょう!

大手製薬会社の第一三共ヘルスケアが「シミの改善薬」として市販薬「トランシーノ」を発売して以来、一気に知名度が上がったトラネキサム酸。「シミ全般に効く成分」と捉えている人が多いようですが、実際には肝斑以外のシミにはほとんど効きません。

先述の市販薬にも
「シミ※を改善するただ一つの薬」※肝斑に限る
との表記があります。

トラネキサム酸は市販薬でも第一医薬品ですから薬剤師を通しての購入となりますし、病院では医師の処方が必要です。肝斑に限っては非常に有用ですが、副作用もあることを忘れてはなりません。正しい利用法を解説します。

1.トラネキサム酸で消えるシミ、肝斑(かんぱん)とは

トラネキサム酸が効果を発揮する肝斑(かんぱん)はシミの一種。シミの専門用語だと思っている人も多いようですが、実際には様々なタイプがあるシミの中の一つです。

30~40代の女性に多く見られ、出産や経口避妊薬(ピル)服用を機に発症する人が多いことから、女性ホルモンと関係が深いシミだと考えられています。生理前後やストレスによって濃くなるなど、体調によって症状に変動があるのも肝斑の特徴。閉経後には改善することが多いようです。

境目があいまいなボンヤリとしたシミが、左右対称に表れます。肝斑という名称の由来は、「肝臓の色に似ているから」「肝臓のような形に発症するから」と諸説あるようですが、いずれにせよやや赤黒いシミがモヤモヤとした形に出ると考えればいいでしょう。

目の近くを除く頬骨付近や額、目の周りなどに発生するので、肝斑が出ることで顔の印象が大きく変わってしまいます。

擦り過ぎなど間違ったスキンケアによって悪化することも分かっており、刺激を与えるのは禁物。他のシミでは有効なピーリングで悪化してしまったり、強いレーザー治療などを受けたために肝斑部位が濃くなるという事態も報告されています。

明らかに肝斑と自己判断ができる場合を除き、悩ましい場合は皮膚科や美容系クリニックで診断を仰ぐことをお勧めします。

2.間違うと大変!肝斑と他のシミとの区別って?

混同されやすいシミとしては、ニキビや傷跡がそのまま残ってしまう炎症性色素沈着が挙げられますが、

  • 左右対称かどうか
  • 体調によって色に変化があるかどうか

などが区別の基準になるでしょう。

また、肝斑と同じように30代くらいから出現しはじめる老人性色素斑は、輪郭がはっきりとした点々であることが肝斑との違いです。

肝斑と他のシミとを区別しなくてはならない理由は、対処方法が異なるから。肝斑だと思ってトラネキサム酸を飲んでも他のシミには効きませんし、老人性色素斑や炎症性色素沈着に有効な治療が肝斑を悪化させてしまうこともあるのです。

悪魔

どんなシミにも効く薬があるのかと思ったから、ちょっとガッカリだなあ

天使

CMのインパクトでそう思うのも仕方ないけど、商品説明を読むとしっかり書いてあるの でも肝斑は突然出てくることもあるから、どんなものかしっかり覚えておくといいわよ

悪魔

うん!女性だったらいつ出てきてもおかしくないシミなんだもんねー

天使

肝斑治療薬のトラネキサム酸は安易に飲むべきじゃないお薬だから、どんなものか理解しておこうね

3.トラネキサム酸ってどんな成分?

美白に関心のある女性にとってシミの薬としての印象が強いかもしれませんが、トラネキサム酸は元々は止血剤として利用されてきた成分です。トランサミンとも呼ばれています。

人工合成されたアミノ酸の一種で、抗炎・抗アレルギー作用もあります。歯磨き粉に配合されたり、扁喉の腫れ(扁桃炎)や口内炎などの治療に使われたりと、古くから利用されてきました。

肝斑は女性ホルモンの乱れなどで発生する酵素プラスミンがメラノサイトを活性化させ、過剰にメラニンが生成されることによって発症します。

トラネキサム酸の抗炎症作用はプラスミンを抑制するので、そのおかげでメラニンを作らせず肝斑を改善してくれるのです。

プラスミンの発生を抑えることでシミを作らせない、というのがトラネキサム酸の働きですから、女性ホルモンに直接関与するわけではありません。ピルとの併用ができないことなどからホルモン剤と勘違いする人もいますが、実際には抗炎症剤であることを覚えておきましょう。

日本薬局方のトランサミン添付文書では「抗プラスミン剤」とされています。主な形状・配合量は以下の通りです。

  • 錠剤…250㎎と500㎎の2種類
  • カプセル…250㎎
  • トランサミン散…500㎎

美白目的では、1日750㎎摂取のため250㎎の錠剤かカプセルを処方されることがほとんどです。ジェネリック薬品も出ているので、価格を抑えたい人は病院で聞いてみてもいいですね。”

4.トラネキサム酸の副作用は?注意事項は?

トラネキサム酸は安全性の高い成分ですが、薬である以上副作用の可能性もあります。胸やけや下痢、眠気などの軽いもの、発疹や発熱、過敏症状など比較的重いものなど、いくつかの報告がされていますから、飲みはじめて違和感があればすぐに服用を中止し、医師に相談してください。

最も意識しなくてはならないのが、血栓リスク。トラネキサム酸には止血剤=血を止める働きがあるので、長期間にわたって飲み続けると弊害が起こる可能性も。

そのため、肝斑治療の際には

  • 1日750㎎以内の摂取を厳守
  • 2ヶ月間連続服用し、その後2ヶ月間以上の休薬期間を設ける

という使用方法を必ず守ってください。

また服用の際、以下に該当する人は医師か薬剤師に相談する必要があります。

  • 55歳以上の人
  • 経口避妊薬(ピル)を飲んでいる人
  • 血栓症の可能性がある人
  • 血液凝固障害がある人
  • 腎機能に問題がある人
  • 妊娠中・授乳中の人

その他、既病歴や常用している薬、サプリなどがあれば、念のため医師か薬剤師に相談すると安心です。

副作用として白髪を心配する人もいるようですが、その可能性はほとんどないでしょう。抗炎症作用によってメラノサイト活性を防ぐトラネキサム酸は、正常な毛根のメラノサイトに作用することはありません。

トラネキサム酸は止血や抗炎症の薬としても使われる成分。肝斑に効果があるのは確かですが、副作用も理解した上で使用を検討してください。

5.肝斑に効くトラネキサム酸って、どこで買えるの?

トラネキサム酸は医薬成分ですから、原則として医師や薬剤師の指導の元服用をすべきお薬です。有名な市販薬「トランシーノⅡ」も、ドラッグストアでは空箱を陳列し、薬剤師の面談後に販売する形態になっています。

トランシーノⅡは2週間分60錠で1,800円、4週間分(1ヶ月分)で3,400円となります(第一三共ホームページより。いずれも税抜)。朝晩の服用となります。トラネキサム酸以外の美白成分を含んでいるので、総合的な美白に役立ってくれるでしょう。病院ならば皮膚科や美容系クリニックに行き、肝斑と診断されれば処方されます。ほとんどの場合、自由診療となります。

某有名美容クリニックの価格表を見ると、トラネキサム酸の1ヶ月分は約3,000円。他にビタミンCやL-システインが処方されると、おおよそトラネキサム酸+その他美白成分で5,000円くらいが相場となります。

インターネット上の通販サイトでは、薬剤師とのメール確認でのやり取りが必須。購入数も限られています。一時期法規制により購入ができなくなったこともあります。今後も法律上どうなるかわかりません。

輸入代行業者などを通じ海外製品のサプリメントを購入することも可能ですが、安全面での不安はぬぐい切れません。万が一体調不良などに陥った場合、国内製品と違い何のフォローも受けられないということ、製品そのものの安全性を確認する術がないことなどから、できれば避けたいところ。

海外製品はわずかに安くなることが多いですが、安全代として国内品を選んだ方がいいのではないでしょうか。トラネキサム酸は医薬品であり、正しい作用を得るためにも専門家の指導を受けるのが安心です。

当サイトとしては、まずは医療機関を利用して処方を受けたのち、その後は医療機関でもらうか市販薬を購入するかを検討する、という最も安全な購入方法をお勧めします。

6.トラネキサム酸と一緒に摂りたい成分は?

トラネキサム酸は肝斑にのみ効果を発揮する成分です。肝斑と他のシミが混在している場合、また他のシミの予防のために摂っておきたい成分をご紹介しましょう。

市販薬でも、トラネキサム酸単体ではなく他の美白成分が配合されています。

例えばトラネキサム酸の知名度を一気に上げた第一三共ヘルスケア「トランシーノⅡ」の1日分の成分を見ると

  • トラネキサム酸…750㎎
  • L-システイン…240㎎
  • アスコルビン酸(ビタミンC)…300㎎
  • ピリドキシン塩酸塩(ビタミンB6)…6㎎
  • パントテン酸カルシウム…24㎎

となっています。肝斑以外のシミにも有効な成分が入っていることがわかりますね。トラネキサム酸自体は2ヶ月で休薬しなくてはなりませんが、その他の成分は継続的に飲むことで美白に役立ってくれます。トラネキサム酸以外の成分について見てみましょう。

L-システイン
メラニン生成抑制・メラニン排出に役立つ美白成分。代謝を良くしてくれるため、二日酔いや倦怠感改善の効果も。
アスコルビン酸(ビタミンC)
コラーゲン生成に欠かせないビタミン。メラニン生成を抑えてシミを防いでくれます。
ビタミンB6
たんぱく質の代謝に不可欠で、皮膚や粘膜の健康維持を助けてくれます。
パントテン酸カルシウム
細胞の形成や成長を促し、肌や髪を健康に保ってくれます。

ビタミンCは美白目的の場合1日1,000㎎は摂りたいので、トランシーノⅡの含有量では少な目ですね。

美白成分としてはこの他に、皮膚や粘膜の形成に欠かせないビタミンA、強い抗酸化作用があるビタミンEなどが有名。ビタミン群ではA,C,Eを併せて摂ると非常に美肌に効果的なことから、まとめてビタミンACE(エース)と呼ぶこともあります。緑黄色野菜に多く含まれますが、美白目的の場合はサプリメントも利用すると効率よく摂取することができます。

7.トラネキサム酸以外で美白効果を目指すなら

トラネキサム酸が飲めない人や休薬中、効果を感じられなかった場合などは、前項で紹介した美白成分を摂るといいでしょう。肝斑以外のシミ、くすみなどにも効くので、「自分のシミが肝斑かどうかわからない」という人もとりあえず飲んで損はない成分。有効成分をしっかり摂れ、手ごろに買える美白薬をご紹介します。

アインズ&トルペロスミンローヤル

美白効果と共にくすみや小じわにも効くアンチエイジング効果抜群の第三医薬品です。ローヤルゼリーや生薬など、女性の身体を整える成分を配合しているため、「肝斑だけどトラネキサム酸が飲めない」という人には特にお勧め。冷え性などにも効果を発揮してるので、女性にはありがたいですね。

公式サイトはこちら

富山常備薬グループキミエホワイト プラス

L-システイン240㎎、ビタミンC500㎎、パントテン酸カルシウム24㎎と美白成分を十分量含有しています。メラニン対策に最適で、倦怠感改善にも役立ってくれます。

    
公式サイトはこちら
悪魔

私は肝斑じゃなさそうだから、トラネキサム酸以外の美白成分を飲もうっと

天使

ビタミンCやL-システインは美白に最適で、予防効果も抜群だからオススメよ

悪魔

ところでトラネキサム酸って、飲むだけ?塗るのはないの?

天使

飲むより効き目は穏やかだけど、トラネキサム酸は化粧品にも美白成分として配合されるわ

8.トラネキサム酸配合の自然派化粧品を発見!

トラネキサム酸は化粧用としても美白成分と認定されており、塗布での効果も確認されています。トラネキサム酸を飲めない人や長期飲用が不安な場合、他の美白成分を飲みつつ化粧品でトラネキサム酸を取り入れるのも賢い選択です。

トラネキサム酸はプラスミン抑制という独自の作用で、炎症を抑えつつ美白もできる肌に優しい成分。美白としては肝斑にしか効きませんが、肌荒れやニキビ、赤みへの効果も期待できるでしょう。

肝斑は多くの女性に表れるシミであり、発生してしまうと治すのはなかなか大変。予防のためにも、普段のスキンケアに一つトラネキサム酸入りアイテムを取り入れるのもいいですね。化粧水、クリーム、美容液など様々なアイテムがありますから、好みのものを選べます。

株式会社キナリ草花木果 白花八草美白液

白い花を咲かせる8種類の植物の抽出エキスが肌を整えてくれる薬用美容液。トラネキサム酸でメラニン生成を抑え、健やかな角層を作ることで美白肌へと導きます。天然香料100%の柚子の香りが心地よい、自然派化粧品です。

公式サイトはこちら

トラネキサム酸まとめ

  • トラネキサム酸は、肝斑にだけ効く成分
  • 使用上の注意は厳守!購入は病院か薬局で
  • トラネキサム酸以外の成分で肝斑を含むシミ予防も可能!
  • トラネキサム酸は化粧品でも効果を発揮

トラネキサム酸は、肝斑を改善させてくれるお薬です。全てのシミに効く訳ではなく、使用にも注意が必要となります。

トラネキサム酸以外でも、L-システインやビタミンCなどの美白成分は肝斑を含むシミに働きかけてくれます。トラネキサム酸が飲めない人、休薬中の人は、それらを利用するといいですね。副作用のないトラネキサム酸入りの化粧品も販売されています。

女性ホルモンなどの影響で発症すると言われる肝斑ですが、紫外線の影響で濃くなることもわかっています。紫外線対策は他のシミや老化予防にも欠かせません。年間を通して日焼け止めを塗るようにし、日傘や帽子も活用していきましょう。

悪魔

ビタミンCやL-システインは飲んでるけど、やっぱり肝斑も心配だからトラネキサム酸入りの化粧品も一つ取り入れてみよう~

天使

化粧品なら副作用もないし、肌荒れ防止にもなるからオススメよ! もちろん、肝斑予防にもなるしね

悪魔

せっかく美白の努力をしてるわけだし、日焼け止めも忘れないようにしなくっちゃ!

天使

普段の美白対策は肝斑予防にも有効ね しっかり知識があれば、肝斑が急に発症しても慌てなくて済むよ