天使

悪魔ちゃん、手作り化粧水を作ったことはある?

悪魔

もちろん!家にある素材でできるし、安上がりだからまとめて作ったこともあるよ

天使

手作り化粧水は悪くないけど、保存料が入っていないからあまりまとめて作っちゃダメよ

悪魔

え?食べられるものでもダメなの?

化粧品原料や身近な食品を使って作る、手作り化粧品。皆さんも一度は作ったことがあるのでは?安価でできて、手作り感が楽しめるというメリットがありますが、保管方法や使い方に注意が必要な点も少なくありません。

また、食品を使った手作り化粧品には効果について、根拠のないものやかえって肌トラブルの原因になるものもあります。ここでは手作り化粧品のメリットとデメリットについて、詳しくお話していきます。

1.手作り化粧品とは

手作り化粧品といえば、以前はキュウリやレモン、ヨーグルトなどの食品を使った自家製のパックが一般的でした。美肌の女性が多い韓国でも、身近な食品を使った手作りパックをしている女性が多く、真似してみたことのある方もいるのではないでしょうか。

最近ではノンケミカル化粧品でのケアや最低限の化粧品だけを使ったシンプルなケアが人気を集めていることもあり、化粧品原料を扱うショップも急増中。市販の化粧品原料を使用して化粧水や乳液、美容液だけではなく、パックやオールインワン化粧品、日焼け止め、スクラブなども作っているマニアもいるほどです。

2.手作り化粧品のメリット

手作り化粧品には以下のようなメリットがあります

  • 市販の化粧品より安上がり
  • 配合している全成分が把握できて安心
  • 自分の肌に合った成分をチョイスできる
  • 手作り感が楽しい

では、ひとつひとつ見ていきましょう。

市販の化粧品より安上がり

ヒアルロン酸やビタミンC誘導体、海藻エキスといった一般的なものから、アスタキサンチン、米ぬかエキス、リピジュア、アプレシエといった本格的な成分まで市販されている今。高価な成分を配合しても、市販の化粧品よりもずっと安く済むことがほとんどです。また、ヨーグルトや小麦粉など食品だけで作れるレシピならさらに安上がりです。

配合している全成分を把握できて安心

旧指定表示成分として知られる肌にとって刺激となる成分をまったく使用せずに化粧品を作ることも可能。アレルギーや肌荒れの原因となる成分が分かっている人にとっては大きなメリットとなりますよね。

自分の肌に合った成分をチョイスできる

手作り化粧品で美白を目指すならアプレシエにコウジ酸、乾燥が気になるならリピジュアといった風に自分の肌に必要な成分だけを入れて化粧品を作ることができます。

例えば市販の美白化粧水で使用感はいいもののエタノールが入っているので使えない…というような場合は同じような成分だけを配合し、エタノールを使用しないで化粧水を作ることもできるのです。

また、化粧品原料の中には、ヒアルロン酸原液のように、市販の化粧品に混ぜるだけで、化粧水の効果をさらに高めてくれるものもあります。

手作り感が楽しい

これが理由で手作り化粧品にはまるという人も多いのでは?シンプルな化粧水なら、精製水にグリセリン、アロマオイルなどを混ぜるだけで完成します。また、少しプロセスが複雑になるものの手作りのせっけんなどは理科の実験のようで楽しいもの。お子さんや友達と一緒に手作り化粧品を楽しんでいるという方もいます。

悪魔

市販品と同じ成分を入れても安いなんてやっぱりお得…!久しぶりに作ってみようかな?

天使

同じ成分を入れたからって、同じ効果が得られるとは限らないの! 作る前にデメリットも理解しておこうね

3.手作り化粧品のデメリット

安価で楽しい手作り化粧品ですが、以下のような注意点やデメリットもあります。

  • 保管状態や使用期限に注意が必要
  • 衛星管理が不可欠
  • 肌に優しいとは限らない
  • 何度か作るのでなければ高くつくことも
  • 効果面では市販化粧品に劣る

保管状態や使用期限に注意が必要

防腐剤や成分を安定させるための成分が配合されていない手作り化粧品は保管状態に注意する必要があります。ほとんどのレシピは冷蔵庫で保管しなければいけません。夏の暑い時期に作った化粧品をうっかり部屋に放置して腐らせてしまった…というケースもあります。

また、見た目が変化していなくても効果がなくなったり、成分が変質・酸化してしまったりすることも。こうした化粧品を肌につければ肌にとって負担になることは言うまでもありません。

手作り化粧品で大切なのは、必要な量だけをこまめに使って、新鮮なうちに使い切ること。手作り化粧品の使用期限は長くても1週間程度。面倒くさがり屋さんの人には取り扱いが難しいかもしれませんね。

衛生管理が不可欠

原料を混ぜるときに必要な容器や道具、保管容器などは雑菌が繁殖しないよう、消毒してから使用する必要があります。容器や道具によって、煮沸消毒でOKなものもあれば、エタノールやアルコールで消毒しなければならないものも。

煮沸消毒した場合、タオルやふきんでふき取ることができず、自然乾燥させなければならないため時間もかかるというのもデメリットです。

肌に優しいとは限らない

肌に負担にならない成分でも人によってはアレルギーや肌荒れの原因となることがあります。肌に優しいと言われている、グリセリンや天然の精油がアレルギーの原因になることも。

また、効果を高めようとして、原料を多く入れすぎてしまい、肌トラブルが起こるということも考えられます。

肌トラブルを防ぐためにも、初めて手作り化粧品を使用する前には耳の下あたりの目立たないところでパッチテストをしてみましょう。かゆくなったり赤みが出たときは、すぐに洗い流して使用しないようにしてください。

何度か作るのでなければ高くつく?

手作り化粧品を作るときには原料の量を正確に図り、衛星的に管理するため計量スプーンやはかり、計量カップや混ぜるためのスプーン、容器、温度計などが必要になります。初めて作るときにはある程度、道具を揃えなければならないため、その分お金がかかります。

また、一部の原料の中には少量で売られていないものも。例えば無水エタノールは500mlで1,200円程度。1度しか使用しない場合、高くついてしまうかもしれません。

まとめて作ったら、友達にあげたり売ったりすればいいいのでは?と考える方もいるかもしれません。でも、手作り化粧品を友達にプレゼントする、あるいは売るという行為は実はNG。化粧品を製造、販売する行為には許可が必要で承認を得ずに手作り化粧品を譲渡・販売すると薬事法に違反することになってしまいますので注意してくださいね。

効果面では市販化粧品に劣る

市販の化粧品はそれぞれの成分の相乗効果や配合のバランスなども考慮して最大限の効果を発揮するように作られています。同じ成分をすべて配合したとしても、市販品とまったく同じ効果が期待できるわけではありません。化粧品メーカーが長年、培った技術と独自の研究で開発した成分や配合にはかなわないと考えていいでしょう。

4.手作り化粧品=肌に優しいはウソ?

手作り化粧品というと肌に優しい、刺激がないというイメージをお持ちの方も多いでしょう。でも、植物性の成分であっても、人によってはアレルギーや肌荒れの原因になることもあります。グリセリンやワセリンといった低刺激の原料であってもかぶれを起こす人がゼロというわけではないのです。

また、食品を手作り化粧品の原料として使用する場合も注意が必要です。「口に入れるものなら大丈夫」と思っていませんか?

例えばレモンやキュウリのように使用後、紫外線に当たるとシミや肌荒れが起きる光毒性のある成分もあります。キュウリやヨーグルト、緑茶といった身近な食べ物でも、肌の上に残ったものが、日に当たった時にどうなるかは分からないのです。

これは化粧品原料である天然の精油でも同様。レモン、グレープフルーツ、ベルガモット、アンジェリカ・ルートといったものには光毒性があるので注意してください。

食品を使った化粧品の科学的根拠はナシ!経皮吸収によるアレルギーも?

数年前、加水分解コムギという小麦に含まれる成分を使用した洗顔せっけんを使用していた人が、小麦アレルギーを発症するという問題が起こりました。これは、経皮吸収といってアレルギーの原因となる成分が肌から大量に体内に入り込んだことで起きた問題だと考えられています。

加水分解コムギと小麦粉は全く違う成分ですが、アレルギーを起こす可能性も否定できないということを覚えておきたいもの。

また「小麦粉パックで肌が白くなる」というのは科学的根拠は全くありません。ヨーグルトでのパックも同様で、ある程度の保湿効果は期待できるものの、変質する可能性のある食品をわざわざ使うのなら高価なものでなくても、市販の化粧水を使った方が肌にはいいでしょう。

手作り化粧品は肌に優しく作れる、安価で自分の好きな成分が入れられるというメリットがあるものの、保管が面倒、使用期限が短いなどのデメリットもあります。

変質してしまった化粧品を使うと、肌にとって刺激となるので注意してくださいね!

悪魔

うーん、根拠のないものも多いのかぁ じゃあ、アロエやドクダミみたいに民間療法で使われているものはどうなの?

天使

いい質問ね!たしかに有効ではあるけれど、手作り化粧品に使う場合、成分の抽出のしかたに注意が必要なのよ

5.手作り化粧水で美白できる?

「アロエを使った手作り化粧水でシミが消えた」「緑茶パックで色白になった」こんな声を聞くことがあります。

特にアロエ化粧水は昔から、手作りしている人が多いアイテム。植物のアロエヴェラやキダチアロエを使用します。作り方には次の2つの方法があります。

  • カットして皮をむき、ゼリー状の中身を細かく刻んで精製水に混ぜ、グリセリンを加えたもの
  • 皮ごとカットしたものをホワイトリカーに漬けて化粧品の原料として使うもの

アロエは民間薬として世界中で使用されており、アロエエキスやアロエシン、アロエチンといった成分には殺菌、美白、ニキビ予防などの作用があると考えられています。

美白作用の他、手作りのアロエ化粧水でニキビができにくくなった、ベタつきがなくなったという声も。ただし、アロエ化粧水でできてしまったシミを消すことができたという例はいまのところ、なし。

また、食品である緑茶を使ったパックには科学的な根拠はありません。

アルコールを使った手作り化粧品に注意!

アロエやゆず、どくだみなどを使った手作り化粧水の多くが、有効成分を抽出するため、アルコール度数40度以上のホワイトリカーや焼酎を使用しています。実は手作り化粧水に使用されていた、アルコールの刺激によって肌が荒れてしまったという人も多いのです。

肌に優しいはずの手作り化粧品で肌荒れを起こしてしまっては本末転倒ですよね。美白を目指すなら、やはり市販の美白化粧水を使った方が安心、確実と言えるでしょう。

6.手作り化粧品で深刻な肌の悩みは解消できない?

市販の化粧品原料の中にはヒアルロン酸やリピジュアといった保湿効果のほか、ビタミンC誘導体、アスタキサンチン、コウジ酸といった美白やアンチエイジングに特化した成分などもあります。

ヒアルロン酸やリピジュア、グリセリンといった保湿成分は肌の角層に留まるだけで保湿効果を発揮してくれます。そのため、ただ混ぜるだけで完成する手作り化粧品でも比較的、効果を感じやすいと言えるでしょう。

しかし、アスタキサンチンやビタミンC誘導体などは、もともとが変質しやすく、肌に浸透しにくい成分。化粧品メーカーが技術を駆使して肌に浸透しやすい形にしたり、変質しないように加工して化粧品に配合しています。そのため、変質を防ぐ成分を使用しない、ただ原料を混ぜただけの手作り化粧品で、その効果が発揮できるとは限りません。

化粧水や乳液といった保湿効果がメインの目的として使用されるアイテムであれば、手作り化粧品でもある程度の効果が期待できるでしょう。手作り化粧品にトライしたという方は、まず化粧水からチャレンジしてみては?

でも、美白やアンチエイジングといった美容液に期待されるような効果が求められる成分を手作り化粧品に配合したとしても、肌の悩みを根本的に解決することはほぼ無理。やはり美白美容液やアンチエイジング美容液は市販のものを使用することをおすすめします。

悪魔

こう考えると、市販の化粧品っていろいろ考えて作られているんだね

天使

そう、ただ混ぜているだけじゃないからね

手作りの化粧水って肌に良いの? まとめ

  • 手作り化粧品は自分に合った成分だけを配合して安価で作れる
  • でも、保管が面倒で使用期限が短い!
  • 手作り化粧品でもアレルギーや肌荒れの原因を起こすことはある
  • 保湿化粧水ならOK、美白やアンチエイジングといった効果を期待するなら市販品を

安価でできて楽しい手作り化粧品。効果は市販品に劣るものの、敏感肌向けの保湿化粧水などは比較的、安心して使うことができます。美白美容液やアンチエイジング美容液といった、効果を追求するをするなら、やはり市販の化粧品を選ぶのがおすすめです。

天使

実は私もホワイトリカーを使った手作り美白化粧水で、肌荒れしたことがあるの…

悪魔

そうなの?天使ちゃん、敏感肌だもんね

天使

それ以来、美白化粧品は市販品を選ぶようにしているわ…

悪魔

自分に合った物を選ぶって大切なんだね!