悪魔

メラニンって、シミの原因になったりするアレでしょ?

天使

その通りよ

悪魔

なんでそんなものあるの? メラニンなんてなくなっちゃえばいいのに!

天使

メラニンは本当は悪いものじゃないの むしろ、肌を守ってくれるのよ

「メラニンは美白の敵!」そう思ったことはありませんか?

メラニンは、肌や髪の毛を色づけている黒い色素。シミやくすみの原因でもあるメラニンですが、実は私たちの身体を守るためには必要不可欠な存在なんです。ここではメラニンについて解説していきます。

1.メラニンはどうできる?仕組みを学ぼう

皮膚が黒くなる仕組み

皮膚は、有害物質や刺激から身体を守るためのバリア機関。メラニンもバリア機能のひとつです。

皮膚は外側から表皮、真皮、皮下組織の3層で構成されており、メラニンは表皮で生成されます。更に表皮を細かく見ていくと、上から角質層、顆粒層、有棘層、基底層の4つからできています。メラニンを作る工場であるメラノサイトがあるのは、表皮の一番奥である基底層。基底層は常に新陳代謝を繰り返す皮膚の細胞を作り出す部分であり、ターンオーバーの起点とも言えます。

皮膚の一番外側にある角質層が紫外線を浴びると、角質層を構成する角化細胞は悪影響が深部まで及ばないよう、メラノサイトにメラニンを作るよう指令を出します。紫外線を通しにくい黒色で細胞を色づけることにより、有害な紫外線を皮膚の浅い部分でせき止めるのが、メラニンの役割なのです。

ちなみに、メラニンで防ぎきれなかった紫外線は、真皮にまで到達して細胞を破壊してしまいます。コラーゲンを主成分とする真皮が痛むとシワやたるみの原因となります。

悪魔

でも目立つシミはないから…私はまだ大丈夫!

天使

油断しちゃダメ!メラニンはお肌に蓄積されていくのよ!

2.メラニンがシミになってしまう理由

夏に真っ黒に日焼けしている子どもって可愛らしいですよね。子どものうちは、いくら日焼けしても冬には元の白肌に戻ります。これはターンオーバーが活発で、メラニンによって黒くなった角化細胞が垢として排出されているおかげです。

ところが年を取ると日焼け後に色がなくなるにも時間がかかり、更にシミが残ってしまいがち。これは加齢によってターンオーバーが滞り、部分的にメラニンが滞留することが原因です。

また、長い年月にわたり紫外線ダメージを受け続けると、メラノサイトは必要以上に活性化してメラニンを作り続けます。メラニンが過剰だとターンオーバーが正常に行われなくなり、皮膚内部に蓄積されてシミになってしまうのです。

常に露出している顔は、身体の他の部分に比べメラノサイトが多い部位。その分メラニンが作られやすく、シミのリスクも高くなっています。

3.メラニンを制する者は美白を制す!

メラニンが生成される過程

厚生労働省は、美白を「メラニンの生成を抑制し、シミやくすみを防ぐこと」と定義しています。さらにこの定義を元にして「美白に有効な成分」を認定しており、「美白」を謳った化粧品は必ず、同省が認定した美白成分を一定量以上配合していることになります。

一言に「メラニン生成を抑制する」と言っても、様々なアプローチの仕方があります。メラニンができる大まかな流れは§1で解説した通り。ここではメラニンができる過程を更に詳しく説明していきましょう。

  • ①表皮細胞ケラチノサイトが紫外線などの刺激を受ける
  • ②プラスミンやプロスタグランジン、エンドセリンなどの情報伝達物質が産出され、メラニン製造工場であるメラノサイトに「メラニンを作れ」という指令を出す。
  • ③指令を受けたメラノサイトが活性化。
  • ④メラノサイトの中にあるチロシンというアミノ酸が、チロシナーゼという酵素の働きによりドーパ→ドーパミン→メラニンへと変化する。

体的な用語は難しいですが、要約すれば紫外線を受けると様々な物質がメラノサイトに作用して、メラニンが作られるということです。この「様々な物質」には要注意です。

天使

ここまでは大丈夫かな?

悪魔

仕組みについてはわかったけど…対策とかはないの?

天使

もちろんあるよ!ここからは成分や対策について見てみましょう

4.メラニンと美白成分について

美白成分は、このメラニン生成の過程の様々な部分に働きかけます。主な美白成分をその作用別に分けてみましょう。

美白作用 成分名 具体的な作用の仕方
②の情報伝達物質を抑制する成分 t-AMCHA(t-シクロアミノ酸誘導体) プロスタグランジン抑制
カモミラET エンドセリン抑制
トラネキサム酸 プロスタグランジンE2抑制
③のメラノサイト活性を抑制する成分 D-メラノ(TM) メラノサイト内のMITFが、メラニン生成指示を出すのを防ぐ
TXC(トラネキサム酸セチル塩酸塩) メラノサイト活性の阻害
④のチロシナーゼの働きを阻害する成分 アルブチン チロシナーゼがチロシンに働きかけるのを防ぐ
トラネキサム酸
ビタミンC誘導体
ルシノール
コウジ酸
リノール酸 チロシナーゼの量を減らす
その他の美白作用がある成分 エナジーシグナルAMP メラニン色素の蓄積を抑える
ニコチン酸アミド メラニンが表皮細胞に受け渡されるのを防ぐ

メラニンができる過程で、成分によって作用する部分が違うことがわかりますね。美白成分を選ぶ際は、作用の異なるものを組み合わせることで、より高い効果を得ることができます。

「チロシナーゼ阻害」の成分を2つ組み合わせるよりも、「情報伝達物質阻害」+「メラノサイト活性抑制」+「チロシナーゼ阻害」という風に、作用の異なるものを組み合わせるのがおススメよ!

悪魔

美白成分にもいろいろあるのね!

天使

そうね!でも美白成分だけじゃなくて、普段からできることもあるのよ

5.メラニンを作らないためにすべきこと4選

私たちの身体を守るために日々産出されているメラニン。バリア機能の一部だと言っても、やはりシミになるほどのメラニンを作るのは避けたいですね。

シミになってしまうメラニン色素を過剰に作らないためにすべきことは、主に4つあります。

紫外線対策
日焼けはメラニン色素が過剰にできてしまう一番の原因。UVケアは欠かさずに。
刺激やストレスの軽減
紫外線だけでなく、こすり過ぎなどの物理的刺激やストレスもメラニン生成に関与すると言われています。できる限り刺激やストレスを少なくするよう心がけましょう。
保湿、敏感肌対策
乾燥した肌は刺激に弱く、過剰なメラニン生成に繋がります。また、ターンオーバーを正常にするためにも乾燥肌・敏感肌対策をしっかり行うことが大切です。
美白化粧品の使用
美白化粧品はシミやそばかすを予防するためのもの。しかし、メラニンが過剰生成され続けているタイプのシミがある場合、メラニン抑制の成分が働きかけてくれることもあります。シミ予防と改善、2つの意味でしっかり美白化粧品を取り入れましょう。

メラニン色素まとめ

  • メラニンは皮膚を守るために作られる
  • シミになるのは過剰なメラニンや、排出できなかったメラニン
  • 美白成分は作用の異なるものを組み合わせて
  • 紫外線対策、刺激軽減、保湿、美白化粧品のすべてがマスト!

体質や病気によってメラニン色素が生成できない人は皮膚ガンリスクが非常に高くなることから見ても、メラニンが身体にとってとても大切なことがわかるはず。

私たちの皮膚では、毎日メラニン色素が生成されています。肌を健やかに保ちながらUVにも気を配れば、日々のメラニンはターンオーバーによって正常に排出されるはず。

注意すべきは過剰に作られてしまうメラニン色素です。正しく理解して、美白を目指しましょう!

天使

メラニンについて詳しくなったね! これからはちゃんと紫外線対策をしようね

悪魔

大丈夫!夏は毎日、日焼け止め使ってるよ

天使

え、もしかして夏の間だけ? 悪魔ちゃん、紫外線対策は1年中必要なのよ・・・