悪魔

とっても今さらなんだけど、日焼けってどうして起こるの?

天使

……ほんとう今さらね悪魔ちゃん 日焼けは体が肌を守ろうとして起こる現象なの

悪魔

えー?でも、日焼けが原因でシミやそばかすができるんでしょ?

天使

そうね、でも日焼けが起こらないと肌の細胞は壊れちゃうのよ

悪魔

なにそれ怖い!!

欧米の女性のようなテラコッタ色に日焼けした肌に憧れたことはありませんか?でも、残念ながら日焼けはシミ、そばかすの原因になるだけではなく、シワやたるみ、肌荒れといったあらゆる肌トラブルを引き起こす要因でもあります。

では、なぜ日焼けが起こるのでしょうか。ここでは日焼けのメカニズムと肌トラブルとの関係について詳しく説明していきます。

1.日焼けの原因って?日焼けのメカニズムを知ろう

人間の皮膚は体のなかでも最も大きい臓器。その皮膚は表面から表皮層、真皮層、皮下組織という3つの層に分かれています。

肌の表面にある表皮層は紫外線や有害物質など、外部の刺激から肌を守るバリア機能を持っています。表皮の厚さは約0.1~0.3mm程度。新聞紙1枚程度の厚さしかありません。さらにこの表皮は角質層、顆粒層、有棘層、基底層という4つの層に分かれています。

日焼けのメカニズム

肌は紫外線に当たると、まず表面の角質層が紫外線を反射させて、体内に紫外線が入り込まないように防御します。これがバリア機能のひとつです。

角質層で防ぎきれなかった紫外線はさらに肌の奥深くまで入り込もうとします。すると、基底層にある細胞、メラノサイトが反応。メラニン色素を作り出します。このメラニン色素には紫外線を吸収して、紫外線が真皮層まで到達するのを防ぐ役割があるのです。

日焼けは紫外線を浴びたことによって肌がメラニン色素を作り出し、紫外線がそれ以上、肌の奥にまで到達しないようにする防御反応のひとつ。この機能がなければ紫外線は肌の真皮層にすんなり到達し、皮膚細胞が破壊され、肌は深刻なダメージを負ってしまいます。

肌が黒くなるのは、メラニン色素が増えて、肌の中に残っている状態。肌の細胞は表皮層の一番下にある基底層で生まれ、新陳代謝によって徐々に上の層に押し上げられていきますが、メラニン色素が大量に作られると排出しきれなくなり、肌に留まることになってしまうのです。

2.日焼けによって肌が受けるダメージとは?

日焼けはさまざまな肌トラブルの原因となります。詳しく見ていきましょう。

日焼けによるシミ、そばかす

肌の防御反応によって作り出されたメラニン色素は、ターンオーバー機能が正常にはたらいていれば自然に排出されていきシミやそばかすになることはありません。

でも、加齢や日焼けによるダメージでターンオーバー機能が低下していると、メラニン色素を含んだ細胞が肌に留まることに。すると、やがてシミやそばかすとなって現れるのです。

日焼けが引き起こすシワ、たるみ

日焼けの後、肌がつっぱったような感覚を覚えたことはありませんか?日焼けをすることで、肌の表皮層が傷つくと肌は急激に乾燥します。すると肌には乾燥ジワが現れます。

また、表皮層で防ぎきれずに真皮層まで到達してしまった紫外線は肌のハリを保つ成分であるコラーゲンやエラスチンにダメージを与えます。土台がゆるんだような状態になるため、肌を支えきれなくなりたるみやほうれい線といった深いシワを引き起こします。

日焼けによる肌荒れ

日に焼けたときに赤くなるだけで終わりという人がいますよね。色白の方に多い症状ですが、このような肌の方のなかには日焼けしたあと、かゆみや湿疹、じんましんなどが出る人もいるのではないでしょうか。

これは光線過敏症という皮膚炎の一種。色白の方はもともと肌にあるメラノサイトの数が少ないため、日焼けによるダメージを受けやすいのです。

日焼けしたあと、赤くなってかゆみを伴う肌荒れが起こるという方は自分の肌が日焼けに弱いということを理解して、慎重にケアする必要があります。

地黒の人は日焼けしにくい?

もともと肌の色が濃い、地黒の人は肌にあるメラノサイトが多いということ。メラニンを多く作り出すことができるため、日焼けすると赤くならずに茶褐色になるのが特徴です。

地黒の肌がイヤという人も多いと思いますが、メラノサイトが多いということはそれだけ肌を守る力が強く、ダメージを受けにくい丈夫な肌であるとも言えます。

悪魔

私は地黒だからすぐ肌が黒くなりやすいけど、肌がダメージに強いっていうメリットでもあるのね!

天使

そうね、私は色白だから気をつけないといけないわ…

3.日焼けとアトピー、ニキビの関係は?

アトピー性皮膚炎の方は皮膚が乾燥して、バリア機能が低下していることがほとんど。この状態で日焼けをすれば、紫外線のダメージをダイレクトに受けることになってしまいます。

アトピー性皮膚炎の治療の一環として、紫外線を肌に当てるPUVA療法がありますが、むやみに日焼けをすることは症状を悪化させることも。アトピー性皮膚炎の方は、日焼けは避けるようにしましょう。
参考:PUVA療法(https://www.dokkyomed.ac.jp/dep-k/derma/atopi-puva-ukeru-kanja-sannhe.html)

日焼けはニキビを悪化させる!

「日焼けでニキビが治る」という噂を聞いたことはありませんか?これはメラニン色素が増えることで一時的にニキビが目立たなくなっているだけのこと。炎症が起きている状態で日焼けすると炎症性色素沈着が起こりシミとなる場合もあります。ニキビができている方は日焼けしないようにしましょう。

4.日焼けサロンやセルフタンニングの肌への影響は?

欧米で人気の高い日焼けサロン。日焼けサロンのランプは有害な紫外線をカットしてあるため、シミやシワなどのトラブルの原因にはならないとうたうサロンもありますが、肌が黒くなるのは肌がダメージを受けてメラニン色素が増えているからに他なりません。

日焼けサロンで焼けた肌でも、外で日焼けするのと同じように肌はダメージを受けてしまいます。ダメージを受けることなく、こんがり焼けた肌を手に入れることはできないと覚えておきましょう。

セルフタンニング剤は?

化粧品メーカーから出ている日焼けしたような肌に見せるセルフタンニング剤は角層の部分だけに色をつけるというもの。数日たてば垢となってはがれ落ちていくため、肌に影響はありません。

日焼けはシミ、そばかすだけではなく、シワやたるみ、肌荒れといったあらゆる肌トラブルの原因になります。

色白の方は日焼けによるダメージを受けやすいので、特に注意してください。また、ニキビやアトピー性皮膚炎など炎症をともなう肌トラブルが起きている方も、日焼けは避けてくださいね!

悪魔

うっかり日焼けしちゃった!ってときはどうすればいいの?

天使

肌の炎症がおさまってから、美白化粧品でケアするのがポイントよ

5.うっかり日焼けしてしまったときのケア

「日焼け止めを忘れて外出してしまった」「子どもと遊んでいて、うっかり日焼けしてしまった」そんな経験、誰でも一度はあるのではないでしょうか。日焼けをしてしまったときの応急処置や炎症がおさまった後のケアについて理解しておきましょう!

日焼け後の応急処置

日焼けをして顔が赤くなってしまったら、とにかく肌を冷やしましょう。冷たく冷やした濡らしタオルや保冷剤をガーゼのハンカチなどでくるんだものを顔にのせてクールダウン。肌はやけどをしたような状態になっているので、こすったり、氷を直接顔につけるのはNGです。

肌から水分が奪われている状態なので、保湿ケアも大切。ただし、この段階で美白化粧品を使うのは刺激が強すぎるので避けてください。

まずは、敏感肌用または日焼けした肌用の化粧水、カーマインローション、ジェルなどで保湿し、刺激の少ない乳液やクリームで水分の蒸発を防ぎます。コットンに化粧水や美容液をひたしてパックをしてもいいでしょう。

皮がむけてきた場合、無理やりはがすと肌に負担をかけるので、自然にはがれ落ちるのを待つようにしてくださいね。肌が赤く炎症を起こすような日焼けの場合、体の中からもケアも欠かせません。水分をたっぷり補給し、ビタミンC、L-システインなどを摂るのがおすすめです。

炎症がおさまったら、すばやく美白化粧品でケア!

炎症がおさまったら、美白化粧品でケアを始めましょう。メラニンに多角的にアプローチできるよう、複数の成分を組み合わせてケアするのがおすすめです。

  • メラニンができるのを抑える成分
  • メラニンを無色化する成分
  • メラニンを含む細胞を排出しやすくする成分

化粧水はできてしまったメラニンを無色化してくれるC誘導体、美容液はメラニンができるのを抑えるコウジ酸、クリームはメラニンを排出しやすくするトラネキサム酸…といったように、異なる効果を持つ成分を選んでみましょう。

できてしまったシミにはハイドロキノンが有効ですが、刺激の強い成分なので肌のコンディションが整ってから使うことをおすすめします。

悪魔

一度、メラニンが作られちゃったらシミになるのは決定的なの? できちゃったシミは消せないの???

天使

悪魔ちゃん、落ち着いて 作られたメラニンが全部シミになるわけじゃないの、できてしまったシミも薄くすることはできるのよ!

悪魔

そっか、ちょっと安心した…

6.日焼けによるシミは消えるの?

日焼けから肌を守るためにメラニンが作られても、肌のターンオーバー機能が正常であれば、表皮層に押し上げられる前に分解されて毛細血管から排出されるか、垢となってはがれ落ち、シミになることはありません。

加齢によってターンオーバー機能が低下していたり、繰り返し日焼けをしてメラニン色素が大量に作られたりすると、肌にメラニン色素がとどまり、表皮に固定されてシミになっていきます。これを防ぐためにも、美白化粧品でのケアは続けるのが大切。シミになってしまった…というときも、肌のターンオーバーが繰り返されていくうちに薄くなることもあります。

また、できてしまったシミは日に当たることで、さらに濃くなることも。日焼けをした後は、美白ケアと同時にさらに日焼けをしないためのケアや新陳代謝を高めるケアも並行して行いましょう。

日焼けはなぜ起こる?まとめ

  • 日焼けはメラニン色素を作ることで肌を守ろうとする肌の防御反応
  • 日焼けはシミそばかすだけではなく、シワやたるみ、肌荒れも招く
  • 色白の人は地黒の人よりメラノサイトが少ないため、肌が弱い
  • アトピーやニキビ肌の人は日焼け厳禁!
  • 日焼け後はとにかく冷やして、炎症がおさまったら美白ケア

さまざまな肌トラブルの原因となる日焼け。日焼け止めを使用して、できるだけ日焼けしないことが肝心ですが、うっかり日焼けしてしまった場合も、あきらめずに美白化粧品でケアしましょう!

悪魔

肌が赤くならなくても、メラニンは作られているのよね

天使

そうよ、地黒の人でも美白化粧品を使っているうちに、透明感のある肌になっていくこともあるわ

悪魔

よし!今年の夏は日焼けしないように頑張る!

天使

そうそう!まずは日に焼けない努力が大切なの